知らないうちに背骨がつぶれる?“うっかり骨折”を防ぐためにできること
- 3 時間前
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ー骨密度・姿勢・日々の習慣から。これからの身体を守るために “うっかり骨折”という言葉を聞いたことはありますか?
「少し腰が痛い」
「動くと痛い」
「いつもの腰痛かな?」
そんなふうに感じるだけなのに、
実は背骨がつぶれるように骨折していることがあります。
これが、いわゆる圧迫骨折です。
圧迫骨折は、気づきにくい骨折のひとつです。
そのため、“うっかり骨折”や“いつのまにか骨折”
と呼ばれることもあります。
先日、この圧迫骨折についてのセミナーを受けてきました。
とても興味深い内容だったので、
自分でもさらに調べ、簡単にまとめてみました。
○圧迫骨折とは?
圧迫骨折とは、
背骨の「椎体」という部分が、
押しつぶされるように変形する骨折です。
特に骨粗鬆症によって骨が弱くなっている場合、
大きな事故や強い衝撃がなくても、
日常のちょっとした動作で起こることがあります。

例えば、
・尻もちをつく
・重い物を持つ
・中腰姿勢が続く
・畑作業や草むしりのように、長時間前かがみになる
こうした動作がきっかけになることもあります。
特徴的なのは、痛みの出方です。
例えば、寝ている姿勢から起き上がる瞬間に鋭い痛みが出る。
でも、一度立ち上がってしまえば、なんとか歩ける。
このように、
動作の瞬間に出る腰痛として現れることがあります。
そのため、ご本人は、
「年齢のせいかな」 「筋肉痛かな」 「いつもの腰痛かな」
と思ってしまい、骨折だと気が付かないことがあります。

○背景にある骨粗鬆症
圧迫骨折の大きなリスクのひとつが、
骨粗鬆症です。
骨粗鬆症とは、骨密度が低下し、
骨がもろくなって骨折しやすくなる状態です。
特に閉経後の女性に多く、
女性ホルモンの減少や、
加齢と深く関係しているとされています。
実際に、
ちょっと尻もちをついたことで背骨や大腿骨頸部を骨折したり、
転んで手をついたはずみで手首を骨折したり、
また、腹部をねじるトレーニングマシンを使ったことで、
肋骨を骨折した方もおられます。
そして圧迫骨折はそんなに少なくない、
という印象です。
骨折すると、
・腰部の痛み
・背中が丸くなる
・身長が縮む
・場合によって、下肢のしびれ、筋力低下、排尿・排便障害
といった症状が現れます。
閉経後の女性に多いですが、
男性でもあります。
一か所ですまないこともあり、
骨折が何か所にも及ぶと腰の丸みは増していき、
丸まって固定化されてしまい、
上半身を起こせなくなり、
仰向けで寝られなくなることもあります。
頭が前に突き出るので、
喉がふさがり、
食べ物や飲み物を飲み込むのが大変になってきます。
予防するためには、
まず自分の骨の状態を知ることが大切です。
○まずは骨密度を測ってみましょう
骨密度を測ることは、
今の骨の状態を知る大切な手がかりになります。

医療機関や自治体によって、
骨粗鬆症検診で受けられるところがあります。
特に次のような方は
一度相談してみることをおすすめします。
・閉経後の女性
・身長が以前より低くなった気がする方
・背中が丸くなってきた方
・ご家族に骨粗鬆症や骨折歴がある方
・腰や背中の痛みが続いている方
・転倒後から痛みが続いている方
骨密度を測ることは、怖いことではありません。
むしろ、これからの身体を守るための大切な確認です。
○日常でできる骨折予防の習慣
圧迫骨折を防ぐためには、日々の生活習慣も大切です。
1. 栄養をちゃんと摂る
骨の健康には、さまざまな栄養素が関わっています。
特に大切なのは、
・カルシウム
・ビタミンD
・ビタミンK
・たんぱく質
・マグネシウム
・リン
などです。
カルシウムは骨の材料になり、
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。
ビタミンKやたんぱく質も、
骨づくりや身体を支える筋肉の維持に関わります。
例えば、
・牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品
・小魚 ・豆腐、納豆などの大豆製品
・小松菜、ブロッコリーなどの緑黄色野菜
・鮭、サバなどの魚類
・きのこ類
・卵
・海藻類
・ナッツ類
こうした食品を、
毎日の食事に少しずつ取り入れてみるのはいかがでしょうか。
2. 運動を続ける

骨は、適度な荷重刺激が加わることで、
骨密度や骨の強さを維持しやすくなります。
ウォーキング、軽い筋力トレーニング、バランス運動などを、
無理のない範囲で続けることは、
骨の維持だけでなく、転倒予防にもつながります。
運動の習慣化がおすすめです。
3. 日光に当たる
ビタミンDは、食事から摂るだけでなく、
日光に当たることで体内でも作られます。
短時間でも外に出る習慣をつくることが、
骨の健康を守る一歩になります。
○姿勢改善は、背骨を守るための予防
運動指導者として、もうひとつ大切だと感じているのが
姿勢と身体の使い方です。
背中の丸まりは、日頃の姿勢、筋力低下、背骨や椎間板の変化、骨粗鬆症、過去の圧迫骨折など、
さまざまな要因で起こりますが、
背中が丸まると、背骨には必ず負担がかかってきます。

同じ箇所の背骨に負担がかかっていれば、
もろい骨はそのうち、
"うっかり"
砕けます。
だからこそ、
姿勢を整える努力は必要だと感じます。
姿勢を良くすれば圧迫骨折を完全に防げる、
ということではありませんが、
それでも、日々の姿勢や動き方を整えることは、
背骨を守るための大事な要素だというのは、
ここまで読んでいただけたら、
よくわかることだと思います。
姿勢改善は、単に「背筋を伸ばす」ことだけではありません。
・頭の位置
・背中の丸まり
・肋骨の開き
・反り腰や丸腰
・股関節の柔軟性
・肩関節の可動性
・日常の動きのクセ
・筋力のバランス
こうした要素を丁寧に見ながら、
身体全体のバランスを整えていく必要があります。
○パーソナルでできること
パーソナルでは、頭の位置や背中の丸まり、肋骨の開き具合、
反り腰・丸腰などを丁寧に確認しながら、
施術とエクササイズを組み合わせていきます。
一人ひとりの身体の状態は違います。
だからこそ、その方に合った方法で。

既に骨密度が低下していると、
お引き受けが難しくなる場合があるので、
予防的にパーソナルをご利用いただくことをおすすめします。
強い痛みがある場合や、
転倒後から痛みが続いている場合、
起き上がる時に鋭い痛みがある場合は、
ぜひ医療機関へ。
背骨は、毎日の姿勢と動き方の積み重ねを映し出します。
これからの身体をできるだけ長くいい状態で保てるように。
できることから、コツコツと。 (骨だけに)
姿勢や身体の使い方に不安がある方は、
よければ一度お話を聞かせてください。
